【英文でCase Reportを書いてみる】どのパートから書き始めるか①

このシリーズでは、ぼく自身がCase Reportを作成した道のりを記事にしました。
指導医からのアドバイスや参考にした情報なども紹介しています。
ぼく自身、論文を書き慣れているわけではまったくありません。
いろいろと回り道をしていますが、みなさんがCase Reportを書くうえで参考になる部分があれば嬉しいです。

Case Reportをどのパートから書き始めるか

まず要点から。
Case Reportを書く時は、はじめから順番に手をつけるのではなく、特定のパートから書き始める方がよい」です!

Case Reportの一般的な構成は下のようなものです。

  • 表題(Title)
  • 要旨(Abstract)
  • はじめに(Introduction)
  • 症例の経過(Case Presentation):文章、図
  • 考察(Discussion)

ぼくも初めのうちは、

まずは総論的なAbstractとIntroductionを書きながら英文を書くのに慣れよう。
それから、ちまちまIntroductionを作っていけばいいんだろうな。

と思っていましたが、それでは時間がかかりすぎるのだと指導医に教えられました。
勧められた順番は、次のとおり。
  1. 図表とその説明(Figure, Figure legend)
  2. 症例経過の本文(Case Presentation)
  3. はじめに(Introduction)
  4. 考察、謝辞(Discussion, Acknowledgement)
  5. 要旨(Abstract)
  6. 参考文献(References)
  7. 表題(Title page)
  8. 編集者への手紙(Cover letter)

Case Reportの書き方の本『論文作成ABC:うまいケースレポート作成のコツ』にも、ほぼ同じことが書いてありました。

それだけではなく、さらに別の機会に「論文を書くコツ」というような講演を聴講した時にも、同様の順番で書くよう勧められていたのです。

みずきち
論文を書き慣れている先生にとって、いちばんスムーズな流れなのかもしれません。

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Case Reportの各パートを書くときの流れ①

図表とその説明(Figure, Figure legend)

症例についてキーとなる経過を上手に図示する必要があります。
Case Reportの内容にもよりますが、症例の経過の要点が図表にまとまっていることになるはずです。
この図表の情報に肉付けをするような形で症例経過を書くことになるので、核となる図表をまずは完成させてしまいましょう。

症例経過の本文(Case Presentation)

いよいよ英文にとりかかります。

みずきち
第一の関門という感じですね。
けれど変な話、このパートは英訳をする以外にはそれほど頭を悩ませなくてもよいかもしれません。
ぼくみたいに英語が苦手な方は、翻訳ソフトのDeepLに頼ってしまいましょう。
受診までの病歴、診察所見、検査結果、その後の経過をつらつらと書いていくわけですが、投稿先の過去の報告をある程度参考にしてしまえば大丈夫です。(丸写しは厳禁!)
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はじめに(Introduction)

ここまでくると、多少は英語で書くことに慣れているかも?
今回の症例を報告しようと思った背景について書きます。

Case Presentationの部分よりは短く済むうえに、「症例報告しよう!」と思ったもともとの動機がメインの内容になります。
ここもそれほど内容に悩むことはないかもしれません。

考察、謝辞(Discussion, Acknowledgement)

みずきち
ここもまたひとつの山場ですね。

Discussionについても、ぼくが指導を受けた「書くコツ」がいろいろあるので、また別記事で紹介します。

ぼくがやらかしたミスの中でいちばん時間を無駄にしたのが、「その疾患の一般的な知識について紹介するようにダラダラ書く」というもの。

Case Reportに限ったことではありませんが、論文は「必要なものだけ短く」記述することが理想とされている(そうです)。
疾患の一般論は、他の教科書からも引用しやすく、「とりあえず」で書き出しやすいので、ついつい書いてしまうんですよね。
一般的な事項に関しては、読み手側もある程度の知識があるという前提でいた方がよいようです。

このDiscussion以降は、本文(Introduction, Case Report, Discussion)の情報を使い回してしまえる部分なので、また少し気が楽になると思いますよ。

次の記事では、

  • 要旨(Abstract)
  • 参考文献(References)
  • 表題(Title page)
  • 編集者への手紙(Cover letter)

を書く流れについて解説します。

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