医局を辞めるか迷ったら読む本4冊|勤務医の本音レビュー

医局に残るか、外に出るか。その決断を医局人事に委ねてしまう先生も多いはずです。

ぼくも一度、医局の人事異動でかなり田舎の病院に配属されたことがあります。
ちょうど妻が妊娠中で、近くに緊急対応できる産院がありませんでした。
結局、単身赴任して妻を里帰り出産させることになったんです。出産には立ち会えませんでした。

別の年には、自宅から1時間以上かかる施設に配属されたこともあります。
スタッフ数が少なく休日出勤も多い職場で、子どもと過ごす時間はほとんど取れませんでした。

こうした経験から「医局にいる限り、自分の生活はコントロールできないのかもしれない」と本気で悩んだ時期があります。

それ以降もキャリアについて悩む中でたくさんの本を読んできました。
そのなかで、今後のキャリア設計において役立った4冊を、正直な感想つきで紹介します。

読まずに悩み続けると、家族との時間をこれからも損し続けていたかもしれません。

この記事はこんな先生にオススメです!

  • 医局に残るか、外に出るか本気で悩んでいる
  • 人事異動が家族の生活に影響していると感じている
  • 誰にも相談できず、一人でモヤモヤを抱えている
  • 辞めるにしても何から考えればいいかわからない
  • 医局を辞めるかどうかで悩んだときに読んでおきたい本4冊
  • それぞれの本が、どんな悩みに効くのか
  • 本を読んだあと、次に何をすればいいか

医局を辞めるか迷う先生が、実は見落としていること

多くの先生は「辞めるか、残るか」の二択で悩みます。

でも本当の問題は、医局人事という自分でコントロールできない仕組みに、生活そのものを預けてしまっていることかもしれません。

配属先も勤務地も、多くは医局の都合で決まります。家族の事情や子どもの成長に合わせて調整できるとは限りません。

ぼく自身、単身赴任や長時間通勤で家族との時間を削られた経験から、そのことを痛感しました。

本は、その仕組みの外側にいる誰かの意見です。医局の中にいると見えなくなる選択肢を、安く手に入れる一番手軽な方法だとぼくは思っています。

①『あなたへの医師キャリアガイダンス』-医局・転職・開業まで医師のキャリア全体を俯瞰できる

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この本は、50人以上の医師が自身のキャリアを語る形式です。
医局に残った先生も外に出た先生も両方登場するので、どちらかに偏った意見に流されずに読めます。
ぼく自身、医局の先輩の意見だけを聞いていた頃より視野が広がった実感がありました。

  • 50人以上の医師によるキャリア論を1冊で読める
  • 医局に残った先生も、外に出た先生も両方登場する
  • 「医師」という職業に特化しているので納得感が違う
  • キャリアの選択肢を体系的に整理できる

 

テイジ先生
家族の事情まで考えてくれる意見は、医局の中では意外と聞けなかったんです。
ただし、発行年が2012年とやや昔で、今の実情にはあまりあわないかな…という点もいくつか。
おもしろいはおもしろいのですが、現在の先生方の事情にまるっと当てはめるのは難しいかもしれません。

②『転職の思考法』-「辞める・辞めない」を判断する思考の型が手に入る

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この本は医療業界向けではありません。
それでも「今の職場に残るべきか」を判断するフレームワークは、そのまま医局にも当てはめられます。

小説形式なので、疲れた頭でもストーリーとして読み進められるのがいいところです。

  • 20万部超のベストセラーで、一般企業にも医療にも応用できる
  • 「マーケットバリュー」という物差しで自分を客観視できる
  • 辞める理由を感情でなくロジックで整理できる
  • 小説形式で読みやすい

③『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』-限界のサインに自分で気づくための1冊

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忙しさが続くと、辞めるという発想そのものが浮かばなくなります。

この本は、自分が今どのくらい追い詰められているかを客観視する手助けをしてくれる1冊です。

  • 漫画形式で1〜2時間もあれば読み切れる
  • 過労で判断力が落ちた状態のメカニズムがよくわかる
  • 「辞める」以外の選択肢も紹介されている
  • 当直明けのぼんやりした頭でも読める軽さ
テイジ先生

読んだ直後、素直に「ちょっと休んでもいいんだ」と思えました。

④『LIFE SHIFT』-100年時代の視点で医局を「今だけ」の話にしない

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医局にいると、目の前の選択がすべてに感じられます。
でもこの本を読むと、100年生きる前提では医局にいる数年間は人生のごく一部だとわかるんです。
焦って結論を出す必要はないと思わせてくれます。

  • 医局にいる期間…というより、そもそも医師でいる期間を、人生全体の中で相対化できる
  • 「今の選択が一生を決める」という思い込みを外せる
  • 世界的ベストセラーで一般常識としても読んでおいて損はない
  • キャリアを何度も選び直す前提の生き方が学べる

4冊の使い分け早見表

こんな時に読む 読了目安 価格(税込)
あなたへの医師キャリアガイダンス 医師特有の選択肢を知りたい 3〜4時間 1,980円
転職の思考法 辞める理由をロジックで整理したい 2〜3時間 1,540円
死ぬくらいなら会社辞めれば 疲れて判断力が落ちている 1〜2時間 1,320円
LIFE SHIFT 長期的な視点で考え直したい 4〜5時間 1,980円

4冊すべて合わせても7,000円弱です。

当直バイト1回分以下の金額で、キャリアの判断材料が手に入ると考えれば、決して高い買い物ではないと思います。

まとめ。医局を辞めるか迷ったら、まず「考えるための道具」を先に持とう

今回は、医局を辞めるかどうかで悩んだときに読んでおきたい本を4冊紹介しました。

– 医師特有の視点がほしいなら『あなたへの医師キャリアガイダンス』
– ロジックで整理したいなら『転職の思考法』
– 疲れて判断力が落ちているなら『死ぬくらいなら会社辞めれば』
– 長期的な視点がほしいなら『LIFE SHIFT』

全部読む必要はありません。今の自分の状態に近い1冊から手に取ってみましょう。情報が増えれば、悩みは「モヤモヤ」から「決断できる状態」に変わっていきます。

テイジ先生
ぼく自身、あのとき本を読んでいたら、単身赴任を選ぶ前にもっと違う動き方ができたかもしれません。

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました!

追伸:本を読んだ上で「やっぱり外の世界を見てみたい」と思ったら、転職エージェントに話を聞いてみるだけでも視野が広がります。こちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせてどうぞ。

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